【ハローワークの使い方】障害者雇用求人専用窓口の利用を解説

障害者ハローワーク

ハローワークは、全国で障害者の方向けに専門的な就職支援を行っています。ここでは、これからハローワークに相談しようと考えている方にハローワークの利用方法や出来ることを解説します。

ハローワークの4つの障害者向けサービス

ハローワークの障害者向けサービス

国内全てのハローワークでは、障害者の方向けに専門の窓口を設け障害者が働く為の4つのサービスを提供しています。

  • 専門の相談員配置
  • 応募書類や面接の直接指導
  • 働きたい職場での実習や求人開拓
  • 就職から定着までの一貫したサポート

全国の障害者窓口は厚生労働省のこちらを参考にしてください。

厚生労働省:障害者関連窓口一覧 
(xlsxダウンロード)

専門の相談員を配置

ハローワークでは各障害に理解のある専門の相談員を窓口に配置し、ひとり一人に合った就職を支援するサービスがあります。

応募書類や面接の直接指導

応募書類の書き方に困ったり、面接に自信が無い方向けに履歴書の添削や、模擬面接の実施を障害特性に合わせてサポートします。

働きたい職場での実習や求人開拓

希望する企業で働く前に、支援機関と協力して実習を受けることが出来たり、希望する企業に求人を出して貰うサポートもあります。

就職から定着までの一貫したサポート

就職のサポートだけではなく、その後の定着支援も「障害者職業・生活支援センター」や「地域障害者職業センター」などと連携してサポートします。

障害者のハローワークの利用方法(アカウント登録)

ハローワークアカウント登録

まず最初に、必須ではありませんがハローワークのサービスを利用しやすくする為にアカウント登録をして求職者マイページを作成しておくと便利です。

作成方法は、2つから選べます。

  1. ご自宅の近くのハローワークに出向いて行う
  2. 自宅からハローワークのインターネットサービスから登録する方法

また、インターネットサービスから、ご自宅に近いハローワークを探すことも出来ます。
求職申込み手続きのご案内 

求職者マイページのアカウント登録内容

障害者の方がアカウント登録で必要な情報は8つです。

  1. 基本情報
  2. 求職情報提供等
  3. 希望職種・時間等
  4. 希望勤務地・賃金
  5. 学歴/資格
  6. 経歴
  7. 障害情報
  8. 自己PR

求職者マイページへの登録が有る無いの違い

求職者マイページが有る場合と無い場合の違いをまとめました。無い場合、結構制限されます。

求職者マイページがある求職者マイページがない
求人オンライン検索
求職登録×
オンライン応募(自主)×
オンライン職業紹介(ハローワーク)×
気になる求人の保存×
検索条件保存×
応募中の求人情報確認×
スカウト機能(リクエスト)×
自宅から登録した場合「オンライン登録者」になります。求職者マイページを通じた自主的な就職活動が可能ですが、求職者マイページの一部の機能は利用できません。求職者マイページ開設後、ハローワークをご利用いただき、職員が求職登録内容の確認等をすることによって利用登録者となり、求職者マイページの全ての機能を利用できるようになります。参照:ハローワーク

ハローワークの利用者登録に必要な書類

ハローワークの利用者登録には、障害者手帳や医師、主治医の診断書や意見書は必要ありませんが、障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)がある方や、障害者手帳を取得中や取得予定の方で診断書などがある方は持参しましょう。

ハローワークで障害者が理用出来る3つの相談

障害者ハローワーク相談

障害者の方がハローワークで利用出来る相談には、障害についての専門的な知識をもつ職員・相談員が在籍しており、求人を含む仕事の情報や、就職に関する相談に応じる支援体制があります。

障害のある方は、障害者枠の求人と一般の求人に応募が可能ですが、ここでは障害者雇用求人専用窓口で利用出来る相談について解説します。

障害者がハローワークで就職や転職関係について相談が出来る事は大きく別けて3つあります。

  1. 障害者雇用枠の求人の相談
  2. 障害者雇用枠専用の面接会
  3. 障害者向け職業訓練受講

失業保険(雇用保険)や再就職手当の申請や手続きはこちらの記事を参考にしてください。
【あなたも貰える!】障害者の就職祝い金(再就職手当)申請していますか?

次の章からは、この3つの相談について解説していきます。

ハローワークで障害者雇用枠の求人の相談

ハローワークで障害者雇用枠の求人の相談

障害者雇用枠の正社員・在宅ワーク・内職などの求人検索は、ハローワークのインターネットサービスでもできますが、相談は実際にハローワークまで行かないと出来ません。

手軽さから考えると、インターネットサービスを利用するのが簡単ですが、当メディアでは、対面による相談を推奨しています。

理由は、ハローワークには専門に障害者窓口があり就職や転職の相談が個々に合わせて出来ます。また、手話への対応や精神障害者雇用トータルサポーターが配置されたりしているので、多くの障害者の方が利用しやすい環境になっているからです。

精神障害者雇用トータルサポーターとは

精神障害や、発達障害のある方で(手帳の有無は問いません)仕事をしたいと思っているのに、なかなか決まらなかったり、仕事についての不安が大きくて困っていることなどはありませんか?そんなとき、トータルサポーターがじっくりとお話を伺いながら、あなたに必要な さまざまな支援を行います。

出典:厚生労働省

また、国内全てのハローワークでは、障害者の方向けに専門の窓口を設け障害者が働く為の4つのサービスを提供しています。

  • 専門の相談員配置
  • 応募書類や面接の直接指導
  • 働きたい職場での実習や求人開拓
  • 就職から定着までの一貫したサポート

全国の障害者窓口は厚生労働省のこちらを参考にしてください。

厚生労働省:障害者関連窓口一覧 

専門の相談員を配置

ハローワークでは各障害に理解のある専門の相談員を窓口に配置し、ひとり一人に合った就職を支援するサービスがあります。

応募書類や面接の直接指導

応募書類の書き方に困ったり、面接に自信が無い方向けに履歴書の添削や、模擬面接の実施を障害特性に合わせてサポートします。

働きたい職場での実習や求人開拓

希望する企業で働く前に、支援機関と協力して実習を受けることが出来たり、希望する企業に求人を出して貰うサポートもあります。

就職から定着までの一貫したサポート

就職のサポートだけではなく、その後の定着支援も「障害者職業・生活支援センター」や「地域障害者職業センター」などと連携してサポートします。

ハローワークの面接会

ハローワーク障害者面接会

ハローワークの面接会は、2種類あります。それは合同面接会や障害者説明会などと言われる大規模な面接会と数社だけで実施するミニ面接会です。両方の面接会の違いを表にしました。

合同面接会ミニ面接会
面接会実施回数年1~2回毎月(参加社が多い場合は同じ企業は出られません)
企業数東京(102企業)2022年2~3社(例:品川・横浜ハローワーク)
支援手話等事前に申請
面接時間およそ10~15分およそ15~20分

合同面接会もミニ面接会も内容はあまり変わりません。違いは、実施する頻度です。ミニ面接会は、ほぼ毎月実施していますが、大規模な合同面接会は年数回です。一度に沢山の企業を廻るのなら大規模な合同面接会が良いですね。あとは、合同面接会は多くの人が集まるので、行き帰りの混雑が凄いので気をつけてください。

2022年後半のハローワーク面接会の一部を紹介

東京:10/24(月)開催 令和4年度中央ブロック障害者就職面接会

横浜:令和4年10月25日(火)12時~16時

大阪:令和4年11月2日(水曜日)13時から17時

この他にも、多くと都市で開催されています。事前予約が必要な所もあるので、お住まいの地域のハローワークで確認をしましょう。

全国のハローワーク所在地案内

ハローワークの障害者の職業訓練ハロートレーニング

 

ハロートレーニング

ハロートレーニングとは、ハローワークが窓口になり、就職や転職に必要なスキルや知識を習得できる厚生労働省管轄下の公的制度です。ハロートレーニングには、公共職業訓練と求職者支援訓練があります。それぞれ対象者や訓練期間、有料無料などが違うので参考にしてください。

厚生労働省より:ハロートレーニング

公共職業訓練

公共職業訓練は「離職者向け」「在職者向け」「学卒者向け」「障害者向け」の4つが有ります。障害者だから障害者向けのコースを選ぶ必要はありません。自分に必要なコースをハローワークの相談員と相談して決めましょう。

離職者向け

対象ハローワークの求職者
料金無料(テキスト代除く)
訓練期間3ヶ月~2年
実施機関
  • ポリテクセンター
  • 職業能力開発校(都道府県)
  • 民間教育訓練機関(都道府県から委託)
*受講期間中は、受講期間中 基本手当+受講手当(500円/訓練日)+通所手当+寄宿手当を支給

在職者向け

対象在職労働者
料金有料
訓練期間2日~5日
実施機関
  • ポリテクセンター
  • 職業能力開発校(都道府県)

学卒者向け

対象高等学校卒業者等
料金有料
訓練期間1年~2年
実施機関
  • ポリテクセンター
  • 職業能力開発校(都道府県)

障害者向け

対象ハローワークの求職障害者
料金無料
訓練期間3月~1年
実施機関
  • (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構営
  • 都道府県営(国からの委託)
  • ポリテクセンター
  • 職業能力開発校(都道府県)

求職者支援訓練

求職者支援訓練は「基礎コース」と「実践コース」に別れています。

基礎コース

基礎的能力を習得する訓練をします。

対象ハローワークの求職者
料金無料(テキスト代除く)
訓練期間2~6ヶ月
実施機関訓練コースごとに厚生労働大臣が認定
※受講期間中 受講手当(月10万円)+通所手当+寄宿手当を支給(本人収入が月8万円以下(※2)、世帯収入が月40万円以下(※3)等、一定の要件を満たす場合)
※2 令和4年3月末までの時限措置として、シフト制で働く方などは月12万円以下※3 令和4年3月末までの時限措置

実践コース

基礎的能力から実践的能力まで一括して習得する訓練をします。

対象ハローワークの求職者
料金無料(テキスト代除く)
訓練期間2~6ヶ月
実施機関訓練コースごとに厚生労働大臣が認定
実践コースの主な訓練コース
  • 介護系(介護福祉サービス科等)
  • 情報系(ソフトウェアプログラマー養成科等)
  • 医療事務系(医療・調剤事務科等)等
※受講期間中 受講手当(月10万円)+通所手当+寄宿手当を支給(本人収入が月8万円以下(※2)、世帯収入が月40万円以下(※3)等、一定の要件を満たす場合)
※2 令和4年3月末までの時限措置として、シフト制で働く方などは月12万円以下※3 令和4年3月末までの時限措置
令和2年度の受講者は23,734人です。就職率は、基礎コースで52.5%で、実践コースで60.0%でした。
厚生労働省より:ハロートレーニング

障害者がハローワークを利用するメリット

障害者がハローワークを利用するメリットは、無料で利用が出来ることです。特に地方で就職や転職をするのには有効な手段です。ですが都市部では民間の求人を紹介するサービスもあるので、併用するのが良いでしょう。民間企業のサービスはこちらを参考にしてください。

関連記事
【経験者監修】障がい者におすすめの就職・転職エージェント

障害者がハローワークを利用するデメリット

障害者がハローワークを利用するデメリットは、求人を出す企業も無料で出せることです。このため、ハローワークは求人案件数は多いのですが、優良な企業ばかりではなく極希ではありますが、ブラックな企業も紛れていないとは言い切れません。このように、ハローワークは全ての方が無料で利用出来るのでメリットもデメリットも存在します。なので、利用者がしっかり見極める必要があります。

Q&A

JIER Inc.に寄せられる質問から、ハローワークに関連する質問を抜粋したので参考にして下さい。

Q.ハローワークは無料で全て利用が出来ますか?
A.ハローワークは厚生労働省管轄下の公共機関です。全てのサービスが無料で利用が出来ます。
Q.ミニ面接会は、どのように調べたら良いでしょうか?
A.ご自宅の近くのハローワークの掲示板に張り出されていたりします。また、窓口に問い合わせても教えてくれます。参加には事前登録が必要になるので窓口で相談をして見てください。
Q.職業訓練は誰でも利用が出来ますか?
A.誰でも利用が出来ます。どの訓練が一番自分に合っているのかハローワークの相談員に相談して見てください。
Q.ハローワークの求人票の内容だけでは障害への理解や短時間労働などの対応が解りません
A.解らないことがある場合はハローワークの相談窓口で聞いてみましょう。相談員が企業の担当者に直接問い合わせてくれます。

最後に

ハローワークは、障害者の方向けの窓口があり全国で利用出来る厚生労働省の便利なサービスです。求人の検索から求職の相談、職業訓練の相談も出来ます。民間のサービスと併用することで、求人の選択肢が増えるので是非うまく活用していきましょう。自分にとって妥協しない後悔のない求人を見つけてください。JIER Inc.は、障害のある方を応援します。

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KumagaiKumagai
就職・転職アドバイザー

就職や転職の条件はひとり一人違うので、誰もが同じ探し方にはなりません。
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