障がい者の就職や転職のビッグイベントである、合同面接会や就職・転職フェアを紹介します。また、就職と転職フェアの説明とメリットやデメリットについて説明をし、参加するだけでは効果が少ないこのイベントを、どうすれば就職や転職に最大限活かせるか解説します。
dodaの就職・転職フェア
主催者基本情報
運営企業 | パーソルダイバース株式会社 |
公式サイト | https://persol-diverse.co.jp/ |
本社所在地 | 〒108-0014 東京都港区芝5-33-1 森永プラザビル本館 |
代表者 | 渡部 広和 |
dodaの就職・転職フェアは合同面接会として実施されます。特徴は名前だけ聞いて誰でも知っているような大手企業が出ることです。開催は、不定期で年数回です。告知は公式サイトで1ヶ月前くらいから確認できます。当日参加は出来なくて事前に登録申請が必要になります。登録は無料なので事前に登録をしておいて参加したい企業が就職転職フェアの告知で確認出来た時点でエントリーするのが良いでしょう。事前に登録すると専門のカウンセラーからカウンセリングが無料で受けられるので就職・転職フェアの対策になります。また、dodaは就職・転職フェアだけでなく、求人も閲覧できるので就職・転職フェアに参加する企業の求人情報を事前に確認できるのが強みです。
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doda就職・転職フェア公式
ウェブ・サーナの就職・転職フェア
主催者基本情報
運営企業 | 株式会社イフ |
公式サイト | https://www.ifnet.co.jp/ |
本社所在地 | 〒108-0023 東京都港区芝浦3-16-4 山田ビル5F |
代表者 | 川﨑 芳清 |
ウェブ・サーナの就職・転職フェアは「サーナフェスタ」と言う名前で行われています。キャッチは国内最大級の合同企業面談会で、会場は「東京」「名古屋」「大阪」「広島」「福岡」でほぼ毎月行われています。ただし、コロナ禍と言うこともあり中止になることもあるのでエントリー後も確認が必要です。特徴としては、新卒と中途一緒に行うこともあります。また、参加者には面談すると500円分のQUOカードがもらえます。その他に就職活動ミニガイドブック等の特典もあります。就職・転職フェアへの参加は完全予約制なので事前に登録が必要です。登録後はマイページで管理が出来ます。
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ウェブ・サーナ就職・転職フェア公式
クローバーナビの就職・転職フェア
主催者基本情報
運営企業 | 株式会社ジェイブロード |
公式サイト | https://www.j-broad.co.jp/ |
本社所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座5-9-5 田創館 |
代表者 | 前田健郎 |
クローバーナビの就職・転職フェアはクローバー就職フォーラムという名前で開催しています。会場は「札幌」「東京」「名古屋」「大阪」「広島」「福岡」で、毎月国内全体で3~4回実施されています。今までに参加した障がい者は5万人以上になり、国内では一番開催数が多いです。利用者は、新卒から中途まで、混合での参加になります。就職・転職フェアへ参加する企業は、開催日ごとに公式サイトより事前に確認することが出来ます。また、事前に無料登録をしておくことでマイページを利用出来るようになり、エントリーした企業との進捗が管理が出来るようになります。
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クローバーナビ就職・転職フェア公式
スマイルの就職・転職フェア
主催者基本情報
運営企業 | 株式会社朝日エージェンシー |
公式サイト | https://www.asahi-ag.com/ |
本社所在地 | 〒104-0032東京都中央区八丁堀4-3-3 ヒューリック新京橋ビル5階 |
代表者 | 藤掛利明 |
スマイルの就職・転職フェアは、朝日新聞グループの朝日エージェンシーの運営で、毎年春と秋の2回の開催で今年の春で9回目になります。開催地は東京のみで都心の大手町や秋葉原になります。事前のエントリーがなくても当日の参加が可能です。利用は、新卒から在職中、離職中の誰でも出来ます。開催場所が都心なので交通の便は良いですが、行き帰りが大変混みます。混雑した環境が難しい方は、時間をずらしての利用を検討してください。参加企業は、都内の大手企業が毎回ブースを出しています。
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スマイル就職・転職フェア公式
ビッグイベント就職・転職フェアとは
就職・転職フェアとは、参加したい企業が有料で開催会場のブースを運営側から購入して参加する民間の合同面接会です。大体は複数の企業が参加する形で、数社から数十社の合同面接会になります。障がい者は、どの就職・転職フェアでも無料で利用ができます。特徴は、1日で気になる多くの企業の採用担当者に会えることです。
就職・転職フェアのイベント会場の説明
イベント会場は、貸しホールで交通の便は良いです。また、視覚障がいの方や車椅子の方の利用も考えて会場だけでなく最寄り駅からの点字ブロックやバリアフリーなどの設備もしっかり確認が出来ています。
イベント会場は、企業が長机をブースに出しパンフレットやポスターなどを貼ってピーアルします。その机の前には、パイプ椅子が10脚くらい置かれていて、障がい者の面談までの待合席になっています。
会場には、手話通訳、要約筆記者がスタンバイしていて必要に応じてサポートをします。面談は1名10分から15分です。開催は、半日で受付が11:30位から始まり終了は17:00位です。この間に出来るだけ企業のブースを回ります。
就職・転職フェアを利用できる方
- 障がい者手帳を取得している
- 障がい者手帳を申請中
- 申請予定
- 新卒
- 第2新卒
- 現職がある転職希望の方
- 離職中の就職希望の方
就職・転職フェアを利用できない方
- 高校生以下の方
*高校生は、基本ハローワークからの就職活動になります。理由は高等学校は全国高等学校協会に加盟しているためで、この協会のルールがあるからです。
就職・転職フェアの持ち物
- 履歴書
- 職務経歴書
- 障がい者手帳のコピー
- 医師の意見書や診断書
- ナビゲーションブック
- メモ用筆記用具
履歴書
履歴書は、本来はコピーで使い回すのは良くありませんが、就職・転職フェアでは回る企業の数だけ必要になるので、履歴書も写真も数が必要になります。全て写真を貼って手書きで書類を作成しても良いですが、結構大変なので、この場合に限りコピーで良いと私は思います。書き方はフォーマットに沿って丁寧に書きましょう。当メディアの記事から履歴書の書き方と履歴書がダウンロードできます。必要に応じてご利用ください。
【会ってみたいと思わせる】障がい者の履歴書と職務経歴書の書き方
職務経歴書
社会人経験が無い方は必要ありません。経験がある方は時系列に簡素に書きます。書き方が解らない方や自信が無い方は、こちらの記事を参考にしてみてください。職務経歴書も必要なだけコピーをします。
【会ってみたいと思わせる】障がい者の履歴書と職務経歴書の書き方
障がい者手帳のコピー
取得済みの方は、手帳のコピーを回る企業数分コピーをします。気をつけることは裏表コピーをすることです。また、引っ越しなどして現住所と手帳に記載されている住所が違う方は、最初にお住まいの自治体で手続きをしましょう。
医師の意見書や診断書
医師の診断書は、障がい者手帳取得中の方や取得予定の人が必要なわけでなく、主にブランクが長い方が働ける裏付けとして主治医に書いてもらいます。必ず必要ではありませんが、本人が働けると進行するより主治医の診断書や意見書が有る方が企業の担当者に説得力があります。これは、お金がかかるので1枚だけで良いです。ですが、コピーはしなくて良いです。その場で確認するように見せましょう。診断書や意見書のコピーはあまりおすすめしません。
ナビゲーションブック
ナビゲーションブックは、自分の取り扱い説明書です。苦手な事や得意な事や対策などが書かれている物です。これは、回る企業数コピーで用意しましょう。ブースで手渡すことで良いアピールになります。
メモ用筆記用具
企業のブースで質問をしたことや、話したイメージを後で読み返せるようにメモしておきます。各企業ごとにページを変えて書くと後で見やすいです。綺麗に書かれて無くても後で自分が回った企業について考察できれば十分です。これが結構重要で後々に就職・転職フェアを最大限に活かす事に役立ちます。
就職・転職フェアの服装
服装の決まりはありません。ですが、社会人としてその場に合っている服装をしていないと企業側は良い印象は持ちません。なので、無難なところでビジネスカジュアルやスーツが良いです。
就職・転職フェアに参加する企業の考えていること
就職・転職イベントの就職・転職フェアに参加している企業が何を考えて参加しているか知っておくことで参加企業の意に沿った面談が出来ます。
ここでは、就職・転職フェアに参加する企業の考えている事を解説します。
企業が考えていることは、採用と広告です。採用は純粋に母集団形成の1つとして利用します。広告は、関係者に障害者採用を推進している企業イメージを植え付けることです。また、障がい者に採用を積極的に行っているイメージの刷り込みにもなります。結果、長期的戦略として母集団形成の一角として良い人材を集客することにつながります。
一方、純粋な採用目的は本日限りの単発的な目的です。求職をしている障がい者には、どちらも有効ですが、就職・転職イベントに参加するなら本日採用する候補者を探している企業の方が有効です。
見極め方は、実際には難しいです。一番良い方法は、面談で採用時期と採用は何人くらいを想定しているか質問してみると良いでしょう。時期が明確でなかったり長期で考えていたり「良い人がいたら採用します」などの返答は、即採用を考えていないでしょう。早々に他のブースに移動しましょう。より具体的な数字が出てきたら当たりです。この後に繋がるような面談にしましょう。
就職・転職フェアに参加するメリット
障がい者のビッグイベントである就職・転職フェアのメリットについて解説します。
メリット
- 大手企業が多く参加する
- 障がいへの理解がある企業が集まる
- 障害者雇用への意識が高い企業が集まる
- 採用意識の高い企業が集まる
- 1日で数多くの企業の採用担当に会える
- 対面で話を聞ける
就職・転職フェアに参加するデメリット
障がい者のビッグイベントである就職・転職フェアのデメリットについて解説します。
デメリット
- 人気企業は待ち時間がかかる
- 面談の時間が短い
- 採用意識が高い企業に当たるとは限らない
- 行き帰りが混雑する
就職・転職フェアを最大限に活かす方法
あなたは、普段就職・転職フェアに参加したことに満足して終わっていませんか?本当の就職・転職フェアを最大限に活かすのはこれからです。
ここでは、この記事の肝となる障がい者の就職・転職フェアを最大限に活かす方法を紹介します。
まず、就職・転職フェアでメモを1ページづつ企業ごとに取りましたよね?それを基に良かった企業をピックアップします。
今度は、それを基に転職サイトでピックアップした企業の求人情報を探します。その情報からは、企業がどのような人材を採用したいのか解ります。細かい採用ポジションや採用条件も解ります。
それを確認したら、エージェントサービスのある転職サイトから応募しましょう。
エージェントサービスのある転職サイトは、当メディアでアンケート調査をしたこちらを参考にしてください。
個人で企業に直接応募したり、転職サイトから応募するより、エージェントサービスを利用する方が何倍も採用されやすい理由も書かれている記事です。
エージェントサービスを利用すると、無料カウンセリングがあるので、ピックアップした全ての企業をリクエストして効率よく就職・転職活動を進めることが出来ます。
『就職・転職フェアの後でやること』
- 就職・転職フェアのメモから企業をピックアップする
- ピックアップした企業の求人情報をエージェントサービスのある転職サイトで確認する
- 確認できたら、転職サイトから無料登録をする
- 無料カウンセリングでピックアップした全ての企業をリクエストする
ビッグイベント就職・転職フェアQ&A
- Q:事前にエントリーが必要ですか?
- A:主催者によって変わります。エントリーするイベント情報をご確認下さい。
- Q:履歴書や職務経歴書は必ず必要ですか
- A:必ず必要ではありませんが、企業によって履歴書を預かり選考を進める事もあるので履歴書や職務経歴書は持参して採用担当者に渡した方が効果的です。履歴書は当メディからもダウンロードできます。必要に応じてお使いください。
【会ってみたいと思わせる】障がい者の履歴書と職務経歴書の書き方
- Q:現職があったり学生で就活中でも利用できますか?
- A:基本、誰でもご利用頂けます。
- Q:服装は自由でしょうか?
- A:ドレスコードはありませんが、社会人として社会人に会う事を想定した服装が良いでしょう、何を着て良いのかわからない方はスーツが良いです。
- Q:会場では障がいへの配慮はどうなっていますか?
- A:多くの会場では、手話通訳や要約筆記者を用意して、いつでもご利用頂けるようにスタンバイしています。
- Q:長蛇の列になっている場合どうしたら良いですか?
- A:イベントは時間制限があるので、長蛇の場合は回れるところから回ってしまった方が効率が良いです。ただし、希望する企業が決まっていてる場合は待つのも有りです。その場合は、数回るのは諦めましょう。
- Q:どこから回って良いのか決められないです
- A:無駄を無くすために、応募資格や採用条件から選ぶと無駄がありません。希望する条件で空いているところから回るのが良いでしょう。
- Q:何を伝えるのが良いのでしょうか?
- A:障がいについて現状や必要な配慮などを伝えるのが良いです。企業側は、配慮はしたいと考えていますが、コストや入社後の働き方の参考にしたいからです。
- Q:途中で抜けることは出来ますか?
- A:参加や退場は自由です。ですが、せっかくな機会なので時間いっぱい利用したほうが良い結果に繋がるでしょう。ですが、気分や体調が変化した場合は、そちらを優先しましょう。会場には医療チームもいるのでご利用頂けます。
最後に
如何でしたでしょうか。障がい者のビッグイベントである就職・転職フェアについて解説してきました。このイベントは、障がい者にとってとても貴重です。ですが、このイベント単体では就職や転職への効果は薄いです。
何度も言いますが、せっかくの貴重な就職・転職フェアを最大に活かすためには転職サイトとエージェントサービスを併用しましょう。
JIER Inc.は、障がいのある方の就職と転職をサポートします。