【丸わかり解説】障がい者の就職活動のすすめ方

障がい者の就職活動

障がいのある人の就職活動をサポートします。
まず、就職に必用な事とは何だと思いますか?

就職に必用な事は、市場の現状を知る事です。
市場全体の就職率や就職先などの最新情報を知ることで就職の難易度が解ります。

現状を知ることが出来たら、次は対策です。
障がい者に限らず、現代の就職対策はひとりで考えて進める人は極少数です。
誰もが、公共や民間の何らかの支援を受けて就職活動をしています。
それは、専門の支援を受けた方が効率よく就職活動が進むからです。

でも、今から就職する人が就職市場の調べ方や対策の為の支援から探していたのでは時間がもったいないです。
その分就職活動に時間を掛けた方が良いのは明らかです。
そこで、手っ取り早く解るように、JIERが障がい者の就職活動をサポートします。

あなたの就職活動に御活用下さい。

熊谷
今回、この記事は『厚生労働省』『内閣府』で発表しているデータと、JIERの利用者にお願いしているアンケートの有効回答者112人のデータが基になっています。

JIERアンケート調査結果

障がい者の就職の現状

障がい者就職現状
最初は、障がい者の就職市場について現状を知ることから始めます。

障がい者の就職市場の現状は、コロナ禍で昨年7月が底で求人案件数がかなり減りましたが、それ以降右肩上がりで復帰してきています。
ただし、コロナ前までは戻っていません。
(資料は障害者の就職と転職ガイドさんのTwitterより抜粋)


障がい者の就職と転職ガイドから抜粋

そして令和3年3月に障がい者の法定雇用率が上がりました。

障害に関係なく、希望や能力に応じて、誰もが職業を通じた社会参加のできる「共生社会」実現の理念の下、すべての事業主には、法定雇用率以上の割合で障害者を雇用する義務があります。
(障害者雇用率制度)

厚生労働省より

事業主改訂前令和3年3月1日から
民間企業2.2%2.3%
国、地方公共団体2.5%2.6%
都道府県等の教育委員会2.4%2.5%

法定雇用率が上がる前後は、障がい者の採用をする事業主が増えるので、就職には良い時期です。つまり、障がい者の就職市場は今から1~2年の間は、求人案件数は持続されるか上昇傾向になります。

【熊谷のコメント】

熊谷
現在の就職市場は、コロナ禍ではありますが法定雇用率が上がったこともあり求人案件数は一定数あるので現状として市場は就職に向いている時期だと言えます。

障がい者の就職率

令和3年6月25日厚生労働省発表のハローワークを使った就職率です。
新規求職申込件数は211,926件で、就職件数は89,840件でした。就職率は42.4%です。

ハローワーク利用者の10人中4人強が就職出来たと言うことです。

就職率(就職件数/新規求職申込数)

就職件数(件)対前年度差(比)就職率(%)(対前年度差)
身体障害者20,0255,459件減( 21.4%減)34.7(6.4ポイント減)
知的障害者19,8012,098件減( 9.6%減)57.7(1.7ポイント減)
精神障害者40,6248,988件減( 18.1%減)42.6(3.6ポイント減)
その他の障害者9,3903,222件増(52.2%増)38.2(1.6ポイント増)
合 計89,84013,323件減( 12.9%減)42.4(3.8ポイント減)

厚生労働省より

次に、JIERのアンケートのデータです。
JIERのアンケートでは、就職活動で利用者の多いサービスと、就職率が高いサービスを調査しました。

『アンケートの質問
Q:あなたが就職活動で利用した全てのサービスを教えて下さい。

障がい者就職支援サービス

Q:あなたが現在在籍している企業へは、どのサービスから入社したか教えて下さい。

障がい者入社に利用したサービス

この調査で解ったことは、就職エージェントの利用者が多い事と、就職に直接繋がったサービスも就職エージェントでした。

また、就職支援のサービスは平均1人3つは利用していることも解りました。

【調査結果】

  • 利用者が多いのは就職エージェント
  • 直接入社に繋がったのは就職エージェント
  • 就職支援サービスは平均1人3つ利用

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【経験者監修】障がい者にオススメの就職・転職エージェント 

アンケート調査で各サービスの利用者のコメントがあるので掲載します。

【利用者のコメント】

就職活動で利用するサービスは複数利用する方が良いけど、多すぎても確認にしたり連絡をするのが大変なので、悩むのは良いけど最終的に2~3にしておきましょう。私が利用したのは、障がい者向けの就職サイトとエージェントでした。

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長いブランクからの就職でした。不安しかなく藁をもすがるつもりで障がい者の就労移行支援を利用しました。見学は4か所くらいしましたが、他のサービスは使いませんでした。
働く事に不安がある人は、ハローワークとかより就労移行支援をまずは見学すると良いです。


就職活動は、1年近くかかりました。最初の半年は何度も合同面接会やハローワークのミニ面接会を利用しましたが、就職できませんでした。あまりに話が進まないので、友人に紹介されたエージェントを利用しました。多くのことが相談できて色々なことが解り解決しました。1つだけのサービスに偏ると良くありません。出来るだけ多くのアドバイスを聞き相談をすることが就職活動には必要です。


ハローワークは、求人は多いけど何度書類を応募しても面接まで行ったことが無いです。
本当に、求人していますか?と聞きたいくらいです。
それなら、手軽に利用が出来る就職サイトが良い。


どのサービスにも、良い点も悪い点もあります。
自分の就職活動のスタイルに合わせて利用するのが良いです。
もし、どのサービスを利用するのが良いか悩んだらJIERにご相談ください。
あなたに、ぴったりのサービスを提案いたします。

JIER Inc.

障がい者の就職先

障がい者の就職先は、雇用実績があるところが受け入れに慣れているので安心できます。

企業は、障害者の雇用を促進する気はあっても、やり方や配慮などが良く解らなくて思うように進められていない現実があります。
そういう企業は、見た目は障がい者が就職しやすい環境を大事にしているとアピールはしますが、現実はまだまだ足りなくて障がい者が就職しても定着できない事は多々あります。

就職活動中は、良く見えた企業も実際に入社したらまるで違うとなったら誰もが長くは続きません。又、そのような企業は直ぐに環境が変わることもありません。
せっかく自分の時間も労力も使って行う就職活動なので、無駄にはしないようにしましょう。

ここに、東洋経済が出した『CSR企業白書』2020年版を基に100位までを記事にまとめました。一緒にJIERが調査した「障がい者の求人が多い職種ランキングBEST10」も掲載されています。

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【ランキング】障がい者雇用率の高い100企業と職種トップ10 

障がい者の就職活動支援

障がい者就職活動支援

障がい者の就職活動は、ただ突き進めるだけでは無駄が多くて時間と労力だけが減ります。
求人の探し方や応募書類の書き方でも差はでます。

ネットで検索すれば、就職活動の情報やコツなど沢山出てきますが、それをそのまま利用しても上手く行かないでしょう。確かに、私も読んでみると良いことは書かれていることが多いと感じますが、誰に向けて書いているのか分からない物ばかりです。

多くの人に当てはまるように抽象的な書き方になるのはしかたが無いことですが、参考にしかなりません。それを自分に当てはめてアレンジが出来るのであれば問題はありませんが、それが出来る人は、なかなかいません。

つまり、その辺にある就職活動支援の情報は、あなたに合っていないと言うことです。
障がいも性格も個性です。誰もが同じではないので、ひとり一人やり方や方法は代わります。

あなたが本当に必用な就職活動支援を探せる方法をまとめました。求人の探し方から面接のコツや内定で年収をアップする方法などです。
就職活動支援は、あなたにあっている方法を選びましょう。

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【障がい者の就職支援】仕事探しから入社まで全てを解説

障がい者の就職相談

障がい者就職相談

就職活動に慣れている人はいません。
今から、就職活動をする人も色々と解らない事や、知りたい事があると思います。
そこで、これまで就職活動をした先輩達が、どこに何を相談したのか集計しました。

データは、障がい者の就職についてアンケート調査で実施した『あなたが就職で相談したところ』『相談内容』に合わせて、JIERに問合せのある相談からになります。
あなたの就職活動の参考にして下さい。

あなたが就職で相談したところ
障がい者就職相談

相談したところ利用者数
ハローワーク21人
就職エージェント230人
就労移行支援事業所42人
障害者就業・生活支援センター3人
地域障害者職業センター4人
友人3人
7人
兄弟1人
配偶者12人
相談はしていない14人
合計回答数(複数可)337人

『相談したところ』の説明を必用なとこだけします。

ハローワーク(公共職業安定所)

ハローワークは、厚生労働省が管理する行政機関です。
障がい者の利用は、求職登録をすると相談員がケースワーク方式で職業相談と求人を提案します。

就職エージェント

就職エージェントは、求人情報を障がい者に提供する民間企業です。
企業が求人を出すのは有料ですが、障がい者は無料で利用出来ます。

相談は、障がいへの配慮を前提に希望する職業やキャリアデザインなどの働き方から、職場環境や年収など就職に関する全てを相談することが出来ます。
エージェントの詳細は、下記記事を参考にして下さい。

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【経験者監修】障がい者にオススメの就職・転職エージェント

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、就職する為に働く準備をする民間企業で行っているサービスの総称名です。
企業ごとに事業所名があり、事業所ごとにジョブコーチやスタッフがいて健康や就職について相談ができ、ひとり一人に合わせた訓練をすることが出来ます。
就労移行支援については、下記記事を参考にして下さい。

-就労移行支援-
Link

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、厚生労働省管轄の行政機関です。
全国にある期間で、地域において就業と生活面両方の相談が出来ます。

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厚生労働省より

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が管理する機関です。役割は就職の相談、就職の準備(職場適応援助者(ジョブコーチ))、仕事の開拓、実習の支援、定着支援など働く為に必用なこと全てのサポートをします。

熊谷

アンケートから、就職で相談したところは就職エージェントが一番多い結果になりました。

民間も行政も無料で相談が出来ますが、私も就職ではエージェントに相談をしました。行政機関の取り組みが、とても良いのは解るのですが、手続きが面倒そうで利用しにくく感じるから手軽に利用が出来て対面で行うエージェントを選びました。

次は相談内容です。
アンケートから、この様になりました。

相談内容は、1件の物も含め大変多くなりました。
その中から件数の多い10種類の紹介です。

アンケートは複数回答可で、データは降順になっています。

相談内容相談件数
就職したい72
仕事が無い72
年収を上げたい56
正社員になりたい45
オープンとクロース就労38
生活が出来ない32
体調のコントロールが難しい31
働いても長く続かない29
体調に合わせた働き方27
キャリアパスについて18

障がい者就職相談

熊谷
このアンケートは、現在就職をしている人からの回答です。
ここで解ることは、障がい者は就職で様々な悩みがあり、相談を必要としていたことです。
そして、その相談には、多くの人がエージェントを利用して解決していました。

障がい者の就職エージェントが気になる方は、こちらの記事が参考になります。
【経験者監修】障がい者にオススメの就職・転職エージェント

障がい者の就職のまとめ

障がい者就職まとめ

障がい者の就職活動について解説してきましたが如何でしたでしょうか。
障がい名が同じでも、症状や必要な配慮が一人ひとり違う様に、就職活動も皆同じではありません。

例え、1回2回と失敗しても、それはあなたにとって一番良い就職活動が行われなかっただけかもしれません。
多くの人からアドバイスをもらい、あなたに合っている就職活動をするために、必要な支援を選んでください。

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【障がい者の就職支援】仕事探しから入社まで全てを解説

最後に、アンケートのコメントから就職した先輩の応援の声を掲載しておきます。
これを励みに就職活動頑張ってください。

JIERは、障がい者の就職を応援します。

【就職活動の応援の声】

何といっても、エージェントのサポートが一番です。ハローワークと就職フェアとエージェントの3つを利用して就職活動をしましたが、レスポンスが良く、とんとん拍子で進められたのがエージェントでした。エージェントだけの利用はリスクがありますが、就職活動には含めておきましょう。直接恩恵が無くても、必ずアドバイスなどが役に立ちます。

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障がい者の就職は、仕事を選ぶだけでなく職場環境や通勤の事などもあり、簡単には進めることが出来ません。ましてや給料やキャリアなどの事までになると、何から手をつければ良いか見当もつかなくなります。そういう時、頼りになるのがハローワークの相談員やエージェントの担当者です。対面で相談が出来るサービスは、この2つが良いです。


就職活動は個人戦です。自分に必要な活動をしないと就職に近づけません。
そのためには、正しい判断をして必要なサービスを必要なだけ利用しましょう。


解らないことがあるときは、ひとりで悩まずに相談をするのが解決する早道です。
就職活動の悩みは、誰にもありますが、悩みは誰もが同じではなく、解決方法も皆おなじではありません。まずは、声に出して相談をするところを決めましょう。


行政が行っている障害者就業・生活支援センターや地域障害者職業センターなどがあるが、利用する気になりません。行政と言う事が堅苦しい感じがして利用しない理由です。
それでも、私は就職は出来ました。


障がい者の就職活動は、焦っては良い結果は出ませんが、のんびりしていても良い結果はでません。旬の情報を、効率よく収集して活用することが必要です。
多くのサービスから、沢山の情報を集めてその中から、自分に合っている求人を探すようにしないと後で後悔することになります。


就職活動は、個人の事情によって変わります。人によって費やせる時間や体力など色々な条件があると思います。無理をした就職活動は、障がい者にはとても負担になります。
自分の都合で24時間利用できる就職サイト、登録と面談だけで求人を紹介してくるエージェントなど、無料で障がい者が使いやすいサービスはたくさんあります。
わざわざ、外に出かけなくても就職活動は出来ます。


障がい者の就職活動で、ハローワークを良く言わないコメントを目にしますが、それは利用の仕方が間違っています。他のサービスで出している求人情報の裏取りや、年収の市場調査など、直接就職につながらなくても就職活動として利用できることは沢山あります。利用できるものは全て利用するつもりで就職活動をしましょう。

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KumagaiKumagai
就職・転職アドバイザー

就職や転職の条件はひとり一人違うので、誰もが同じ探し方にはなりません。
間違った方法では、良い結果は出ません。

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