JIER Inc.に自分の給料が妥当なのか障害者の給料の平均や水準を知りたいとか、給料が低い・安い・少ないと言った質問や相談が良くあるのでまとめました。
給料が低いと思っている方に給料を高くする7つの方法もまとめたので参考にしてみてください。
障害者の平均の給料
まず最初に、障害者の平均給料について知っておきましょう。
平均の給与水準
一般企業で働くの障害者全体の平均の給与水準は146,000円です。ちなみに、国税庁が発表している日本国の平均の給与水準は461万円で月額にすると単純に384,000円です。
参考文献:厚生労働省障害者雇用実態調査結果
障害別平均給与水準
障害 | 平均給与水準 |
---|---|
平均 | 146,000円 |
身体障害 | 215,000円 |
知的障害 | 117,000円 |
精神障害 | 125,000円 |
発達障害 | 127,000円 |
厚生労働省の調査結果からわかった1ヶ月の平均の給与水準は、身体障害の215,000円が一番多く、次いで発達障害の127,000円、その次が精神障害の125,000円、最後が知的障害で117,000円になりました。
次では、各障害別に週所定労働時間の平均給料を解説します。
身体障害者の給料
障害別に見ると、身体障害者の平均の給料は最も高い水準で215,000円です。
身体障害者の週所定労働時間別平均給料
身体障害者平均給料 | 215,000円 |
---|---|
通常(30時間以上) | 248,000円 |
20時間以上30時間未満 | 86,000円 |
20時間未満 | 67,000円 |
参考文献:厚生労働省障害者雇用実態調査結果
賃金の支払いについては月給制が58.6%と最も多く、日給制が4.6%、時給制が34.0%その他無回答が2.8%です。
知的障害者の給料
知的障害者の平均の給料は117,000円で障害者全体の中では最も低くなっています。
知的障害者の週所定労働時間別平均給料
知的障害者平均給料 | 117,000円 |
---|---|
通常(30時間以上) | 137,000円 |
20時間以上30時間未満 | 82,000円 |
20時間未満 | 51,000円 |
参考文献:厚生労働省障害者雇用実態調査結果
賃金の支払いについては月給制が19.9%、日給制が6.0%、時給制が最も多く73.8%、その他無回答が0.3%です。
精神障害者の給料
精神障害者の平均給料は、125,000円です。
精神障害者の週所定労働時間別平均給料
精神障害者平均給料 | 125,000円 |
---|---|
通常(30時間以上) | 189,000円 |
20時間以上30時間未満 | 74,000円 |
20時間未満 | 51,000円 |
参考文献:厚生労働省障害者雇用実態調査結果
賃金の支払いについては月給制が28.6%、日給制が2.3%、時給制が最も多く68.9%、その他無回答が0.2%です。
発達障害者の給料
発達障害者の平均の給料は、127,000円です。
発達障害者の週所定労働時間別平均給料
発達障害者平均給料 | 127,000円 |
---|---|
通常(30時間以上) | 164,000円 |
20時間以上30時間未満 | 76,000円 |
20時間未満 | 48,000円 |
参考文献:厚生労働省障害者雇用実態調査結果
賃金の支払いについては月給制が27.2%、日給制が1.0%、時給制が最も多く71.8%、その他無回答が0.0%です。
障害者の給料が低い・安い・少ない4つの理由
障害者の給料が低い・安い・少ない理由は4つあります。
- 雇用形態
- 勤務時間
- 業務内容
- 職種・業界
1つずつ解説します。
雇用形態
障害者に限らず、雇用形態によって給料に差が出ます。雇用形態には大きく分けて2つあり、正社員と契約社員になります。アルバイトやパート、嘱託職員は契約社員に含まれます。また、これ以外に派遣社員があります。
- 正社員
- 契約社員
正社員は給料が高く、ボーナスやインセンティブがあり、契約社員は給料が低めになりボーナスやインセンティブが無いこともあります。そのため、雇用形態が契約社員だと給料が「低い・安い・少ない」結果になります。派遣社員は、登録した派遣会社の規定に沿った給料になるので、正社員より低い給料で契約社員と同等かそれ以下になることもあります。
勤務時間
週30時間未満や20時間未満など、働く人に合わせて勤務時間を調整できますが、フルタイム(週40時間など)の人と比べると勤務時間の差でどうしても給料で差がでます。
業務内容
一般枠の社員も障害者枠の社員も、給料はひとり一人の仕事に合わせて報酬が設定されています。障害者は障害への理解と配慮から1つの仕事をいくつかに別けたり、1つの仕事を数人で行うことで配慮をすることがあります。その為、報酬も別けられ結果給料が低い・安い・少ないとなります。
職種・業界
障害者に限らず、給料は職種や業界によって左右されます。例えば、稼ぎ頭の営業職はボーナスは総務や人事などのバックオフィスより多く出る傾向にあります。また、インセンティブがあったりするのでトータルして給料が高いです。また、ベンチャーや急成長している業界は給料が高く設定されていたり業務成績によって給料が上がりやすいです。
逆に、古くからある業界の給料は、前例を見習い給料を決めることが多いので、急に給料が上がるとかは期待できません。
障害者の給料を高くする7つの方法
ここでは、障害者の給料を高くする7つの方法について解説します。
- 人事(人材)アセスメントを上げる
- 1社に長期在籍
- 資格取得
- 副業
- 投資
- 転職
- 起業
それでは、一つずつ解説していきます。
人事(人材)アセスメント
おすすめ度:
年に何回か評価や次の目標を設定をするために上司と面談を行います。これがアセスメントです。ここで目標達成率を上げ評価を上げておくと給料のベースアップに繋がりやすいです。
1社に長期在籍
おすすめ度:
とても地道な方法法ですが、長く一つの起業に在籍することで年数%の僅かなアップでも、10年単位では大きな数字になります。給料を一度にグッと上げることは出来ませんが確実に上がっていきます。
資格取得
おすすめ度:
人事なら英語や秘書検定、経理なら日商簿記検定など業務で利用出来そうな資格を取得することで、仕事の内容が変わり結果給料に反映されます。
副業
おすすめ度:
全ての企業で、副業が出来るわけではありませんが、専門のスキルがある方は、夜間や休日を利用して副業するのもおすすめです。また、専門スキルが無くてもライターや文字起こしなど経験が無くても始められる副業もあります。クラウドワークスやココナラなどで探すと自分に合っている副業が見つかりやすいです。
投資
おすすめ度:
投資は、資本と知識が無いと難しいですが、小さな額からコツコツと続けられる物もあります。労力はあまり必要ないので体力に自信が無い方でも投資は出来ます。興味のある方は、投資も考えてみても良いと思います。
転職
おすすめ度:
一番給料のベースアップに向いていて即効性があるのが転職です。障害者の転職は給料アップには繋がらないという話が以前はありましたが、現在は戦力として見ているのでそうとも言えません。自分一人で探すと、好条件の転職先を探すのはとても難しいですが、転職のプロのエージェントに相談をすれば希望条件に合わせて転職先を提案してくれます。
2024年最新情報更新のお知らせ障がい者雇用枠におすすめの転職エージェントと転職サイトの情報を更新しました。調査期間クラウドワークス:2024/01/05-02/15当メディアアンケート:2018/09/15-2024/02[…]
起業
おすすめ度:
自分のやりたいことがあって、今の仕事に満足出来ない方は起業も視野に入れて良いと思います。ただし、起業する前も後もやることが多いので体力や精神的に余裕がある方が対象です。
Q&A
JIER Inc.に良くくる給料に関係する質問です。
- Q.私の給料が安いように感じます。障害者の給与の平均はいくらくらいですか?
- A.障害者全体の平均の給料は146,000円です。障害別の平均の給料は、身体障害215,000円、知的障害117,000円、精神障害125,000円、発達障害127,000円です。詳しくはこちらの記事をお読みください。 障害者の平均給与
- Q.障害者のトライアル雇用に申し込もうと思いますが給料はいくら位なのでしょうか?
- A.企業ごとに給料を取り決めているので一概には言えませんが、経験から察するにトライアル雇用する企業がある県の最低賃金が設定されていることが多いです。
- Q.障害者の給料が安い理由を教えてください
- A.障害者の給料が安いのは、いくつか理由がありますが、多くは障がいへの理解と配慮の結果からです。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。 障害者の給料が低い・安い・少ない4つの理由
- Q.障害者の正社員の給料は一般との差がありますか?
- A.フルタイムで月給制の場合、待遇は一般と同じはずです。もし、違うとしたら時差出勤をしていたり、残業が無いなどの配慮が有ることが考えられます。
最後に
障害者の給料の平均の紹介と給料が低い・安い・少ないと言われる理由と、その給料を高くする方法を解説しました。
障害者の給料が変わらない時代は終わりました。しっかり戦力として評価してくれます。もし、これを読んでいるあなたが給料に対して不満があるのなら、今の企業で直ぐに変化は望めないでしょう。その場合は何らかの行動をしましょう。
待っていても給料は低いままですよ。
こちらの記事を再度読んでみて、自分に合った方法で給料を高くしてください。
参考文献:厚生労働省障害者雇用実態調査結果